2007年10月8日月曜日

米ネット広告の上期売上が100億ドル,その4割をGoogleが占める?

メディアパブによると、「米インターネット広告の今年上期(1月-6月期)売上高が,ほぼ100億ドルに達したようだ。」 (The Interactive Advertising Bureau (IAB) と PricewaterhouseCoopers (PwC) の発表データ)

 成長率が鈍ってきたと言っても,2006年上期に比べ27%増とまだ勢いがある。第2四半期(4月-6月期)には50.9億ドルと,初めて四半期で50億ドルの壁を突破した。以下は1999年以降の第2四半期の広告売上の推移である。

USAd1999_2007.JPG
(ソース:IAB)

 広告の種類別の割合が,2006年上期と2007年上期では次のようになった。検索広告とディスプレイ広告の伸びが目立つ。

IAB2007FH1.JPG

 広告料金モデルの変化も興味深い。以下は,2006年上期と2007年上期における,パフォーマンスベース広告とCPMベース(インプレッションベース)広告の割合を示している。

IAB2007FH2.JPG

「パフォーマンスベース広告の割合が増している。広告クライアントは年々,費用対効果を厳しく見始めている」とのことだ。
ネット広告も質を図る必要性が出てきているようだ。広告の効果は、どのメディアでもそうだと思うが、わかりづらい。単純に最終的な購買があったものだけを対象にしていくのは、ひとつの確実な手ではあると思うが、実際には、様々なものを参考にして買っているので、単純にその他の要素を切り捨てることも問題かと思う。


Googleは約4割の40億ドルを稼いでいるのか  
>HipMojo.com によると,米インターネット広告市場の4割近くをGoogleが占めているという。
>Google の売上高は2007年第1四半期が36.6億ドル,同第2四半期が38.7億ドルであったが,
>HipMojo.com はその売上高の半分以上を米インターネット広告市場から生み出しているという。具
>体的には,今年上期だけで39.7億ドルと見積もっている。となると,米 ネット広告市場の4割をGoogle
>が占めていることになる。
Mojoのレポートでは,Googleの売上高の成長率は,次のようになっている。
- 2002 revenues grew 409%
- 2003 revenues grew 234%
- 2004 revenues grew 118%
- 2005 revenues grew 92%
- 2006 revenues grew 67%.
驚異的な成長率である。一方で,成長率が鈍化し始めていることも確かである。いつまでも驚異的な成長率を維持できないとしても,Googleとしては鈍化 の割合を減らしたい。検索広告だけではなくて,ディスプレイ広告市場でも優位に立ちたいのだ。そこで,DoubleClickを買収することになった。こ れに対し,これではネット広告市場はGoogleが独占してしまうと,競合他社や海外からも反対の声が高まっていのだが・・・。

やはり凄い。グーグルの牙城を崩すのは、どこなのか??
ブラウザーや百度等はあるかと思うが。もしくは。P2P系の動画サイト、DSやPSPなどのポータル機器か。。携帯電話でのアクセスを個人的には、多くしているので、そうしたハードからの広告をとる方法がもっとも良い戦略ではないかとも思う。


◇参考
INTERNET ADVERTISING REVENUES CONTINUE TO SOAR, REACH NEARLY $10 BILLION IN FIRST HALF OF '07(IABプレスリリース)
IAB Internet Advertising Revenue Report(IAB)
Google’s Shock and Awe: 40% of US Online Ad Revs in Q1 and Q2(HipMojo.com )

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